私がタンザニアに来て学んだことはたくさんありますが、その中でも大きいのが両極にある2つのこと。

ひとつは、今に生きるということ。
タンザニアの人々は多くの方が、短期的な視点で物事を捉え、行動しています。

それによる良い影響は、無駄な思考が止まり、幸せな気分になれることです。
一度、アルーシャの住宅地を歩いてみて欲しいです。
多くの人が笑っていることに気がつくと思います。

瞬間瞬間、自分に興味のあることに焦点を絞ることは、簡単なようで、難しいことだと思います。

私にとっては、みんなのサファリは、自分の人生そのもの、または自分の子どものような存在です。
ですので、毎日の生活も、どうしてもみんなのサファリ優先の時間配分になりがちです。
自分の義務を優先する思考パターンに流されて、その時々の興味のあることを無視しがちです。

自分の短期的な欲求や興味に正直なタンザニア人を見ると、自分もそうありたいと、折に触れ気がつかされます。

「今に生きる」ことに関連して、将来に対して期待することはなくなりました。
「どうしてもこのような手順でこうなってほしい!そうならないと困る!」という強い期待はしない。

期待をする程、そうならなかったら嫌だという不安なイメージに焦点が行ってしまい、
期待したものと反対の結果が実現しやすくなります。

どこかに旅に行く場合も、淡々と仕事に行くようにフラットな気持ちで乗り物に乗ります。
それはよいかどうかはわかりませんが、私は本当に未来に期待しない冷静な人間になりました。

「今に生きること」と皮肉にも両極にあるのが、「予測して仕組みを修正し続けること」です。
これがもう一つの大きな学びです。

タンザニア人との仕事は、想定外の連続です。
「ここまで言わないとわからなかったの!?」という驚きが尽きることはありません。

教育レベルも文化もまったく違うので、
自分が「わかっているだろう」と無意識に相手に期待している「前提」を共有していないのです。

この想定外も旅行などの短い期間ならおもしろがれるかもしれませんが、
仕事で想定外が連続しては自分の目指すサービスが提供できません。

そのため、どのようなミスや勘違いや欠陥が起こりやすいかをあらかじめ想定して、
今ある仕組みを修正し続ける、という習慣が身につきました。

タンザニア人と私、それぞれまったく別世界ですでに何十年も生きてきているので、
前提の違いすべてを一朝一夕に洗い出すことはできません。

そのため、修正し続けるということが必要になります。

この作業が結構大変なので、日本に帰国する度、「前提を共有していることの心地よさ」を強く感じます。

日本は、前提をおおむね共有しているので、このギャップを埋める作業をしなくてよい。
つまり、低カロリーで密に協力できる体制づくりが容易なのだと思います。
その点で、日本人は本当に特をしていると思います。

今日は、タンザニアに来て学んだ両極の価値観「今に生きること」と「予測して仕組みを修正し続けること」について書きました。

またタンザニアに来て学んだことについて、書いてみたいと思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。